『ぼんやり顔だからって、
性格までぼんやりしているとは限りません』
登場人物紹介(ざっくり版 in 2023.06.01)
※ ネタバレが多少あります。
〇 ヘレナ・リー・ブライトン 子爵令嬢
ヒロイン
17歳
黒髪、灰色がかった青い目トルコ石のような感じ
見た目、柔和で優し気。
父親の美貌と比べると至って地味。
しかし、実は
『アリ・アドネ』の名でレース、刺しゅうなどを販売して小金を稼いでいる。
六大魔法を少ない魔法力で操り、生活魔法と身体強化ができた。
困窮する家を支えるために生活能力を向上し続けた結果、意外と色々できる。
父の借金のカタにリチャード・ゴドリー伯爵と偽装結婚する。
父にまつわる苦労のせいで、身長137センチでスタート。
**<ヒロインの家族>**
〇 ハンス・ブライトン子爵
ヘレナの父
子爵。40歳。
元は金髪碧眼の美形
騙されやすい
学生時代の友人たち6人にいいように使われている
〇 クリス・リア・ブライトン・ストラザーン
ヘレナの弟
15歳
常識人、多少のことでは動じない。
黒髪青い目、ヘレナが借金のカタにゴドリー伯へ売られた直後ストラザーンの養子る。
食生活の改善のおかげか、以来成長著しく、美形になりつつある。
貴族がメインの帝国学院在学中。
父絡みでいじめに遭っている。
(デマもある)
十歳の時に覚醒、闇の要素もあるが風魔法中心。認識阻害を駆使する。
〇 ルイズ・ブライトン
ヘレナの母
黒髪、灰色青い目
小さな身体
5年前に他界
旧姓、ショア
準男爵令嬢(辺境兵の父の功績により一代限り)、侍女として宮中で働き、王太子妃のお針子にまで昇進。
北の辺境の寒村カドゥーレ生まれ。
14歳でお針子になり(女官長に淑女教育を受ける)、17歳の時ハンス・ブライトン子爵に見初められて結婚。
〇 レニ・ボル
ヘレナの母、ルイズ・ショアの又従姉。
黒髪、金色の瞳
42歳
縦横でかい。
ハンスを抱えられる。
27歳を筆頭に息子8人、娘2人いる。三人亡くしている。
カドゥーレの一番山奥で放牧中心に暮らす。
〇 ヘンリー・ブライトン 元子爵
ヘレナの祖父
有能で、一代で莫大な財産を築き上げた。
しかし、妻(結婚13年で早世)と息子に恵まれず、禍根を残す。
仕事人間だった。
何度かハンスを育てなおそうとして失敗。
10年前に亡くなった。
ヘンリーが亡くなった途端、ご学友があの手この手で群がる。
〇 アザレア・ブライトン 元子爵夫人
ヘレナの祖母
名家フォサーリ侯爵家の娘だが美貌以外の価値が低く、一つ下の妾の子と共にブライトン子爵家へ嫁がされた。
格下の子爵家へ金のために売られさらに異母妹とのセット売りとはプライドをいたく傷つけ、娘のカタリナを毛嫌いした。
息子ハンスを溺愛。
迷信深い。
***<父ハンスの『ご学友たち』>***
〇 デイビッド・リース子爵 ご学友1
父ハンスの友人 同級生
多額の借金でハンスを保証人にして逃亡
一緒に逃げた女の浮気に遭遇、間男に殺される
〇 ジェームズ・スワロフ男爵 ご学友2
同級生
今回ヘレナを売り飛ばす女衒。
ハンスの妹カタリナが捕まえ、罰を下す。
〇 マイク・ペレス 伯爵次男 ご学友3
貧乏貴族
ひと学年上
騎士団に所属
ヘレナの母ルイズ死去の半年後、昇進直前に魔物討伐で死ぬ
〇 ドナルド・ヘザー準男爵 ご学友4
同級生
十数年前に通っていた娼館の火事に巻き込まれて死去。
〇 ギブリー・スターズ 子爵次男 ご学友5
ひと学年上
ハンスの金を使い出世し侯爵令嬢の婿になったが、冷遇され、
アルコール依存症で死ぬ。
〇 ミカエル・パット男爵 ご学友6
ハンスの従兄(母親がフォサーリ侯爵の庶子、父親がハンスの叔父にあたる)
ひと学年上。半年違い。
16歳で川に落ちて死ぬ。
***<ゴドリー伯爵、ゴドリー侯爵家>***
〇 リチャード・アーサー・ゴドリー伯爵
ヒロインの偽装結婚相手、26歳。
将来、侯爵位を継ぐ予定。
プラチナブロンドにアクアマリンの眼 長めの髪をオールバック、美形。
帝国騎士団第七師団所属
現在、五人いる将軍のうちの一人。
管轄は第七、第八師団。
しかしこの話のスタート時は平和になっているため、彼の仕事は多くなく、名誉職に近い。
愛人のコンスタンスを心から愛しており、周囲をごまかすために契約結婚に踏み切った。
植民地シエナ島の提督だった。
〇 コンスタンス・マクニー →コンスタンス・ディ・マクニール・オブ・リンデマン男爵令嬢
リチャードの愛人。
元高級娼婦 27歳
巻き毛の黒髪、サファイアの眼
行動に一貫性がなく、謎の多い美女。
〇 ベンホルム・ゴドリー侯爵
リチャードの父 55歳
金髪碧眼
厳格な性格。元将軍。
もともとは次男で、ゴドリー伯爵だったが、長兄逝去で侯爵となる。
〇 マリアロッサ・ゴドリー侯爵
リチャードの母。50歳
元、クラインツ公爵家長女
金髪碧眼
結婚10年にしてようやく授かった息子に手を焼く。
***<リチャード・ゴドリー伯爵の使用人たち>***
〇 執事 ウィリアム・マーク・コール
27歳 独身 子爵家三男
闇を思わせる美貌
黒髪黒い目
当初ゴドリー伯爵専属執事だった叔父が認知症にかかり、後を引き継いだばかり。
〇 元執事 バーナード・コール
45歳。
ウィリアムの叔父。
若年性認知症のため養生中。
別邸から馬で三日のバジェス領のナヴィ湖南岸に実家の元家令・使用人家族が住んでいて、世話をしてくれている。
家令の名前はジョセフ・デヴォン55歳。
〇 秘書 ライアン・ホランド
25歳 独身 伯爵家五男。
明るい金髪、青い目
ヘレナの父ハンスの若いころをほうふつとさせる容貌。
甘い顔立ちのわりにきつい性格。
享楽的。
〇 侍従 ヴァン・クラーク
27歳 独身 子爵家七男。
12歳まで帝都のキリウ街で平民として暮らしたが母の病死と実父の死去(魔物狩り)で、子爵家に引き取られた。
焦げ茶髪ダークグリーンの眼(目と顔立ちが父ゆずり)
ワイルドな感じ
意外とチョロく、コンスタンスとは何度か肌を重ねている。
〇 騎士 ベージル・ヒル
リチャードの乳兄弟。男爵四男。
25歳 独身
赤い髪(オレンジ系)、赤茶色の眼 焼けて浅黒い肌
脳筋。
ヘレナを見て、小人呼ばわりした。
以後、「ちび」とよぶ。
戦闘能力は高い。
〇 ヨアンナ・ボニー
ゴドリー伯の侍女頭、三十代後半~40代
勤続年数は元執事のバーナード・コールと並ぶほど長い。
コンスタンスに忠実。
〇 ニール・ゴア
侍従の一人。二十数歳。
小柄痩せ、黒髪焦げ茶たれ目
それなりに綺麗なのに、目立たない。
〇 元侍女頭 イーラ・ポルトス
ゴドリー伯 前任侍女頭 50代
責任感が強く、次に引き継ぐ人材に苦慮していた。
ある日階段から落ち、体調不良で退職
認知症の兆候が出ていた。
退職後行方不明。
〇 元侍女頭候補 キャシー・サム
次の侍女頭を任されるはずだったが退職。
二十代半ば。
〇 ドナ
コンスタンスの侍女見習い。
15歳。
とある事件の時に16歳になる。
九人兄弟の三番目。
家族のための出稼ぎに出た。
***<ラッセル商会およびスミス家>***
〇 テリー・ラッセル
ヘレナの友人。
20歳
商売人、平民
栗色の髪、茶色の眼
12歳のヘレナを娼館から救い出した縁で仲良くなる。
〇 マリアム・ハワード
テリーの姉
夫とともにラッセル家の商売に携わる。
25歳、やり手。
〇 マーサ・スミス
実家の代からラッセル商会に家族ぐるみで仕えている。
(夫は入り婿的存在)
50前後 白髪交じりの茶色の髪と目
夫、息子数人、娘数人。
見た目はただの熟年夫人だが、実は腕が立つ。
ヘレナを娼館から救出した時からの付き合い。
末娘のミカが行商から帰国するまで別邸警護につく。
カタリナが10歳~14歳の婚約まで、姉のマリラ、妹のマレナと三交代で護衛についていた。
(既婚なので妊娠出産のやりくり、子供たちは実家に預けた)
当時女性護衛の派遣は珍しくラッセル商会からの派遣だったが、ハンスはラッセル商会や護衛の三人のことを忘れている。
〇 ミカ・スミス
マーサの末娘、19歳。
男勝り。放浪好き。
黄土色の髪と目、褐色の肌。
体格も大柄。父似。
ヘレナを小脇に抱えて走れる。
護衛と侍女として二年間一緒に暮らすことに。
(商売に必要だからとスミス一家に説き伏せられた)
姉御肌のため口。でも「侍女」になったらきちんと弁える。
〇 ベン・スミス
マーサの夫
黄土色の髪と目 大柄
隊商のリーダー
ミカを伴うことが多い
〇 セドナ・スミス
最強のアマゾネス六人姉妹の長女。
男兄弟も七人いて、全員大柄マッチョ。
***<ヘレナの父方の親族>***
〇 カタリナ・ストラザーン伯爵夫人
父の妹、38歳
ヘレナ兄弟を常に気にかけていた。
豪奢な金髪碧眼美淑女。
教養が高く行動力溢れる女傑。
魔力持ちで、風と水を合わて派生する氷魔法が得意。
諸事情で十代半ばでブライトン子爵家から離籍している。
〇 エドウィン・カッツェ・ストラザーン伯爵
カタリナの夫、43歳。
19歳の時、14歳のカタリナにひとめぼれ
資産は潤沢だが、父の命でブライトン子爵家と距離を置き続けた。
ひそかに姪甥のサポートをする。
茶色、エメラルドの瞳、美形ではないが味のある顔
〇 ユースタス・ドレーク・ストラザーン
ストラザーンの跡取り 茶色エメラルドの瞳、母似の美形
20歳。
〇 アグネス・ストラザーン
11歳。金髪碧眼の美少女
クリスが初恋
***<魔導士庁関連>***
〇 サイモン・シエル
22歳。
ヘレナとリチャード・ゴドリー伯爵の結婚式の時に立ち会った司祭。
ラグナレサ聖教会がこの国の国教。
終末思想で危機感をあおる仕組み。
女神フィオナと男神エルダンをあがめる。
訳アリ結婚専門のマイセル教会に派遣され、下っ端として偽装結婚に立ち会う。
捨て子で修道院に預けられていたが、ヘレナたちの結婚式のあと年季が明け、魔導士となる。
司祭の時は味のある容貌だったが、実は超絶美形。
濃い灰色の髪、ラピスラズリの眼
〇 リド・ハーン
20歳 助祭
クリーム色の髪、薄い水色、青白い顔に少しそばかす。
天使のような中性的な美形。
サイモンから二年遅れて修道院入る。
料理が得意
サイモンと二人で認識阻害の魔法を使って生き延びてきた。
彼と一緒に修道院を出て魔導士になる。
スクロールを書くのが得意
魔導士配属初日に魔導士団の第二団長流血の魔人スカーレット・ラザノと恋に落ち、そのまま婿になる。
家事の天才、字が綺麗、几帳面
だけど、ラザノの大雑把なところを可愛いと思っている。
妻のことをレティと呼ぶ。
〇 スカーレット・ラザノ
通称、紅蓮のイフリート
魔導士庁所属第二魔導士団団長 炎の女神ともいわれるくらい強い
準男爵を拝命
ワインレッドの赤い髪、金色の目
二十八歳。
男並みに背が高くすらりとしている。美人。
ラザノ辺境伯の16子。
凄惨な過去を持つ。
愛する夫リドを担いで魔導士庁と自宅を行き来してしまう脳筋。
字が判別不可能なくらい汚い。わが道を行く。
片付けと家事は壊滅的。副団長たちが全力サポート中。
物理が勝つが魔力も強く、周囲はリドとの間の子に期待している。
スクロールが書けるが、字が汚いので、呪いの札のような感じになる。ムラムラしたら書く。
〇 魔導士庁 長官 ヴオルフガング・バウム
35歳。妻子持ち
貧乏男爵の次男のため、魔導士庁では下っ端扱い、途中からラザノの世話係になっていた。
魔導士庁の事務方トップ 元魔導士団総括部長 結婚と子育てを機に長官へ
魔導士庁はおおまかに、事務方、魔道具師、魔導騎士団(10ある)、研究塔、医療塔、魔導士育成学校 を統率
一番トップは三大魔導士。
〇 引退魔道具師 フォン
バーナードの懐中時計に収納能力を付与したひと。
〇 老師 エルド
魔塔の重鎮。ものすごい人なのに、移転魔法はめちゃくちゃで弟子たちはなるべく彼の操作で飛びたくない。
ヘレナのシードケーキが好き。
若いころは炎の魔導士と呼ばれたが、今は小さなおじいちゃん。
ドナを襲った男の死体検分、ヘレナが夢から持ち帰ったモノの解析など多く関与する。
魔改造も大好きで、魔改造ミツバチをヘレナへ贈る
***<王宮関連>***
〇 ナイジェル・モルダー
27歳
モルダー伯次男 男爵位 帝国騎士団近衛騎士(以前は第二騎士団所属)
帝国騎士団は濃紺の騎士服
ゴドリー伯は黒色の騎士服
近衛は濃い紫に金モール
リチャードを植民地へ送り前任の提督を王都へ送り届けた後、近衛へ所属転換
何度か戦場で一緒に戦っている。
家系図をたどると祖母がフォサーリ侯爵の末の妹で、ハンスと又従弟の関係にあたる。
キラキラした容姿でコンスタンスが粉をかけてくるが、愛妻家故通じない。
金髪碧眼でくりくりふわふわの王子様型。
王妃宮女官の妻と子供たちがいる。
17歳の時に七歳上の妻を口説き落として授かり婚。
魔改造カラスを飼っている。
名前は『イズー』。
〇 フィリス・モルダー
34歳
王妃の女官の中でも最も信頼の厚く、有能。
十年前にナイジェルに口説き落とされ妊娠し、結婚。
以来、現在5人の子どもがいる。
ラストの二人は双子。
〇 ゾーイ・ロス
23歳。
フィリスの末の妹。
ロス家は8人子供がいるが、全員女性。
姉同様有能で、王立図書館司書の肩書は表向きで、様々な部署の仕事を歴任している。
好奇心の塊。
独身。
人脈は広く、アビゲイル伯爵家への潜入捜査を担う。
***<その他>***
〇 エルンスト・アビゲイル伯爵
先王の戦好きでもうけた武器商人。
現在は国一番の富豪。
しかし、戦争がない今、少し下降気味。
内心はどこかで戦乱が起きないか目論んでいる。
ブライトンがフォサーリ侯爵の娘たちとの結婚の体裁を整えるために購入した『宮殿』を数年後に買い取り、
狩猟会の場所とする。
現伯爵夫妻は享楽的。
そして、打算的。
ゴドリー伯とコンスタンスの恋愛に利用価値があると思っている。
〇ドロテア・ヴェラ・アビゲイル伯爵夫人
ピット子爵家の娘
美貌と父ビーチャムも武器商人であることで政略結婚
学校生活時代は鼻持ちならなかった。
ナイジェル・モルダーにひとめぼれし、ストーカー行為をしていたが、アビゲイルと結婚させられた。
父や夫が裏で何をしているか感じてはいるが、豪奢な暮らしを今更やめられない。
〇先代アビゲイル伯
大公閣下の暗殺現場を目撃。
その夜に心臓発作を起こして亡くなったため、息子に事件の話をしていない。
暗殺現場へ行った折の侍従と御者は殺しているため、知るものはいない。
〇 カルロス
ドナを襲った男。
〇 フィリップ・マカフィー 分隊長
マカフィー伯爵家の係累
ノーザン副団長の母の従兄
略奪が好きで、恨みを多く買い、戦場の混乱をきたした。
五年前に相手国の城を占有し、城主夫人と幼い娘を凌辱している最中に討ち取られる。
平和的解決をしようとした矢先のことで、戦況は混迷を深め、兵士が多く死んだ。
彼が好き勝手出来たのは、妹が大公殿下の愛人だった(既婚で~夫人という称号)
マカフィーの作った歌を歌うものは、帝国騎士団では採用されず、闇討ちに遭う可能性あり
〇 ダバーノン大公
フィリップ・マカフィーの妹ペルラを寵愛し、義兄の悪事を常に擁護してもみ消していた。
討ち死にした件も名誉の死とさせた。
最後はペルラとともに溺死。